小学校入学準備インフォ

ランドセルや学習机などの準備から、身につけておきたい生活習慣・学習習慣まで、入学準備に関する情報をご紹介します。

キルトで作る レッスンバッグ・シューズケース・体操着入れ|布の選び方や作り方のコツ

レッスンバッグ(お手提げ)は幼稚園や保育園の入園、小学校入学の際に必須アイテムで、ミシンや裁縫道具、生地などの材料があれば裁縫初心者の方でも簡単に手作りできます。

できあがりサイズ

単位cm

材料

必要な道具

・ミシン   ・ミシン糸(布地にあった色を選ぶ)   ・裁縫道具

レッスンバッグ・シューズケース・体操着入れ3点セットの材料

・キルト生地(無地・総柄は幅108cm×80cm、ボーダー柄は幅108cm×110cm)
・レッスンバッグ用:持ち手用のベルト46cm×2本(幅は25mm程度)
・シューズケース用:持ち手用のベルト30cm×1本/10cm×1本(幅は25mm程度)
・シューズケース用:Dかん25mm×1個
・体操着入れ用:カラーひも3m×1本

裁ち合わせ図(設計図)

生地の裏に直接水性チャコペンで描きます。

単位:cm ●の中の数字はぬいしろ幅(cm)

布の裁ち方:PDFをダウンロードする

布の選び方
厚手のバッグを作るのか、薄手のバッグを作るのかによって選ぶ生地が変わります。

●厚手のバッグにオススメの生地
・キルティング(キルト)
・11号帆布(パンプ)
・厚手のキャンバス
・デニム生地など

●薄地や中厚地のバッグにオススメの生地
・オックスやシーチング
・ブロードなど

※生地が薄手の場合は裏地を付ける必要があります。
裏地にはオックスやキャンバスやキルティングの他、コットンツイル、接着芯などがおすすめ。
また、ユザワヤやトーカイ、通販サイトならnunocotoや楽天などではキャラクターデザインの生地もたくさん販売されているので、子供達が好きなキャラクターが描かれた生地を選ぶこともできます。

レッスンバッグ(お稽古バッグ)の作り方

レッスンバッグの作り方を詳しく説明していきます。
簡単なものだと、作業時間はおおよそ40分程度で完成します。

まずはキルト生地に水性チャコペンで裁ち合わせ図のように線を引き、布切りハサミで裁ちます。
・キルト生地(本体)68cm×45cm…1枚
・キルト生地(ポケット)15cm×22cm…1枚
・持ち手用のベルト46cm×2本(幅は25mm程度)

1:生地の端を始末します(ミシン針14号)

バッグ本体とポケットの周りにジグザグ縫いをします。ジグザグ縫いの振り幅は4〜5mmにします。そのあと、★の箇所に大きい針目のミシンをかけます。

ポイント!「ジグザグ縫い」とは?
記事を裁ったままでは、端がほつれてしまいます。それを防ぐために生地の端をミシンでジグザグ縫いします。(布耳にはジグザグ縫いは必要ありません。)

2:本体のポケット位置にしるしを付けます

ポケット付け位置にしるしを付けます。水性チャコペンを使えば「消しペン」や水で消せるので、表から描いても安心です。

ポイント!「大きい針目のミシン」とは?
布端の始末が出来たらあらかじめ折り返す箇所に大きい針目で直線縫いのミシンをかけます。こうすると、厚手の生地も綺麗に折れます。

3:ポケットを本体に待針で止めます

ポケットのぬいしろを折り、2で付けたしるしに合わせてポケットを置いて待針で止めます。

①ポケット口を2つ折りにしてミシンをかけます。

②★の3編に大きい針目のミシンをかけます。

③大きい針目のミシン線に剃って3辺を折り、本体のポケット位置に待針で止めます。

ポイント!待針は必ず止めましょう!
短いミシンがけでも待針を必ず止めましょう。綺麗に仕上げるコツです!

ポイント!待針を止めたままでミシンをかけてもいいの?
待針を止めたままミシンをかけると、ミシン針が折れたり待針が曲がったりします。ミシンに慣れないうちは、スピードをゆるめて待針を取りながら縫いましょう。

4:ポケットを縫い付けます(ミシン針14号)

縫い始めと縫い終わり
ミシンでポケットを縫い付けるとき、口の端を図のように三角形に返し縫いすると丈夫に仕上がります。

角を縫うとき
①ミシン針が角に来たら、ミシン針を刺した状態で押さえがねを上げて本体全体を直角に回します。

②押さえがねを下げて、続きを縫うときれいな直角に縫えます。

ポイント!「返し縫い」とは?
縫い始めと縫い終わりで少し戻って縫うことを言います。同じ箇所を重ねて縫うので丈夫になり、ほつれにくくなります。

5:持ち手を縫い付けます(ミシン針14号)

「持ち手の端を縫う順序」を参考に持ち手を縫い付けます。
持ち手は本体に待針で止めてから図のような順序で縫い、各辺の最初と最後で返し縫いします。

ねじれないように注意。

6:端を縫い合わせ袋に仕立てます(ミシン針14号)

本体を中表(表面を内側)にして半分に折り、両端を縫い合わせます。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。

ポイント!厚手の生地を縫い合わせるポイント
キルティングなどの厚手の生地をミシンで縫い合わせる場合、目打ちで生地を送りながらミシンをかけるときれいに縫えます。慣れると簡単に!

7:袋口を折り返し、持ち手を立ち上げます

①ぬいしろを割り、バッグの口を大きい針目のミシン線で折り返します。

②持ち手を口の側に立ち上げます。

8:バッグの口を縫い、表返して角を整えます(ミシン針16号)

できあがり!

レッスンバッグの作り方:PDFをダウンロードする

体操着袋の作り方

体操着袋の作り方

体操着袋の作り方を説明していきます。
用意していただく材料は、生地(キルト生地など)、ひも(カラーでも可)と裁縫道具です。
まず、レッスンバッグ同様、生地のほつれ防止のために生地の端をジグザグ縫いしておきます。その後ひも通し用のタグを作ったら袋に仕立てる作業へ入ります。
袋本体にひも通し用のタグを縫い付け、中表に折りたたんで両脇を縫います。その時に、縫い始めと縫い終わりは返し縫いしましょう。次はひも通し口を縫います。あき口部分の縫い代を開くように倒し、あき口をコの字に縫います。
最後に袋口を縫い、本体を表に返してひも通し口にひもを通したら完成です。

体操着袋の作り方:PDFをダウンロードする

シューズケースの作り方

シューズケースの作り方

シューズケースの作り方を説明していきます。
用意していただく材料は、生地(キルト生地など)、持ち手用のベルト(アクリルテープ)、Dかん(持ち手を通すパーツ)、裁縫道具です。
前回同様、生地の端の始末ができたら、本体の中心に持ち手ベルトを縫い付けます。
次に本体を中表にして半分に折ったら両端を縫い合わせます。この時も、縫い始めと縫い終わりには返し縫いをします。その後は袋に厚みをだすために底に角でマチを作ります。最後に持ち手ベルトにDかんを通し、袋口と一緒に縫い付けたら本体を表に返して完成です。

シューズケースの作り方:PDFをダウンロードする

作り方・行程写真提供:クローバー株式会社