二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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受診の目安・ホームケア

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気になるときは早めの受診を

救急の受診はお子さんの負担も考えて

 何度も繰り返し吐く、ぐったりしている、けいれんを起こしている、呼吸がおかしいといったときは、夜でも救急で受診を。
少し前に頭を強く打つなどのケガをしているときも、そのケガによる症状であれば緊急性が高いので急いで受診してください。

熱は平熱にも個人差があり、何度以上なら緊急といった基準をもうけるのが難しいのですが、全身状態をみていつもと様子が違う、どうしても心配だというときは救急受診した方がよいかもしれません。

ただ、夜間や休日の救急外来は混んでいることも多く、待ち時間が長くなってかえってお子さんの負担になることもあります。
子どもの場合は症状が急変することもありますが、なんとなく午前中から調子が悪いなど先に軽い症状が出ていることも多いですので、気になる様子がみられたら、昼のうちに早めに受診しておくといいでしょう。

お子さんが心地よく過ごせる環境で休ませて

 熱があるときは自然と汗をかくので、布団を重ねたり厚着をさせるなどして過剰に温める必要はありません。
暑すぎず、寒すぎず、お子さんが気持ちよく感じる環境で、ゆっくり休ませてください。
冷暖房は室内を乾燥させるので、ときどき換気するなどして湿度も保つようにしてください。

37.5度以上の熱がある場合は、入浴は体力を消耗するので、体調が回復するまでは避けた方がいいでしょう。
汗が気持ち悪いときは、ぬれたタオルで拭いてあげてください。

体調が悪い時の食事については「病気の時の食事」をご確認ください。

薬が飲めない・効かないときは相談を

薬には、症状が治まったら飲まなくてもよいものや、最後まで飲みきらないといけないものがあります。主治医に確認しておいて下さい。
また、吐いて飲めないようなときは座薬や注射で対応しなければいけないケースもありますし、無理して飲まなくてもよいケースもあります。他に病気があり(例えばてんかんなど)毎日薬を飲まなければならない場合、薬が飲めないと良くありませんので、主治医と相談しておいて下さい。
吐き気があるときや、薬を飲むのが苦手なお子さんは、受診したときに飲めない場合の対応も確認しておくと安心です。

まれに薬でアレルギー反応が起こることもありますので、服用した後で発疹が出るなどの気になる症状が見られたときは主治医に報告してください。
数回、正しく薬を飲んでも熱が下がらない、症状が改善しないときも相談してみましょう。

二瓶 健次 先生

プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。